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なるほど 史跡小牧山主郭地区第10次発掘調査結果を報告します

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愛知県小牧市 クリエイティブ・コモンズ

◆主郭への新たな出入口をうかがわせる石垣列を確認
市教育委員会による、織田信長が築いた小牧山城の発掘調査は試掘調査を含め、14年目の第10次。
主郭(本丸)の西側斜面を調査した今回の発掘では、新たに二つの石垣列(長さ7.4m、高さ1〜1.5mと、長さ1m以上高さ1m)が見つかりました。
調査地点の地表面には石垣の痕跡は見当たらず、急斜面でもあることから、この部分は土の法面(切岸)があるのみでしたが、堆積土や転落石を取り除いたところ石垣が良好な状態で残存していることが判明しました。
複雑に屈曲した石垣列は、山頂西側に展開する曲輪群から主郭に至る登城道の途上に位置し、道の両側をはさむように張り出す形状をしています。こうしたプランは石垣で区画された出入口(虎口)の存在をうかがわせます。

小牧山城主郭(本丸)の出入口(虎口)については、平成27年度の第8次調査で小牧市歴史館の南側に大手(表)、東側に搦手(裏)を確認したことに続き、今回の調査で3箇所目を確認できたことが注目される成果です。今回の出入口は山の西側に続く曲輪群と主郭をつなぐルート上に位置します。岐阜城に関する記録などの検討から、主郭が信長の政治・儀礼などを行う公の空間であるのに対し、西側の曲輪群は信長や近親者たちの生活空間として利用された可能性も推測され、その場合、信長の「公」と「私」を結ぶ重要な出入口であったと評価できます。
史跡小牧山では、主郭地区の発掘調査をはじめ、南麓の市役所本庁舎跡地の整備(昨年4月供用開始)、(仮称)史跡センターの整備などさまざまな取り組みを進めています。史跡は国民共有の財産です。小牧市のシンボル「小牧山」が史跡として、そして憩いの場として、市内外の皆様に親しまれるような場所づくりを目指しています。

◇現在は発掘現場をご覧いただくことはできません
今年度の発掘現場は、全ての調査、記録作業が完了し、城郭の遺構や石垣を傷めないよう、養生・保護処置を実施した後、埋戻しを行いました。今後とも貴重な石垣、城郭の保存にご理解・ご協力をお願いします。

現地説明会の資料は、市ホームページでご覧いただけます。

問合先:小牧山課(【電話】76-1623)

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